サメニコフ回想録

小学校の時、担任の先生は１回変わっただけでした。
クラス変えは無し。そういうのって、都会の小学校からすると珍しいみたいですね。

さて今回のエピソードは小学校低学年の時の担任だった女の先生のおはなし・・・。
別に長いお話じゃありません、ただちょっとした誤解があったという事。

Ｓ先生は時々学級新聞というか、クラスの様子を書いたおたよりみたいのをプリントして配っていました。子供に読ませるんじゃなくって、保護者用のやつね。

それにある日
「 今日、授業中にAさんが風船を体操服の胸の部分に入れて膨らませて、膨らみを確かめるように触ってはまた膨らませて遊んでいました。幼いようで、性への感心のようなものが芽生え始めて・・・云々」
という記事が・・・・。
オカンは 「 このAさんてアンタじゃないの？」 と。
そう、クラスにAさんは私と、もうひとりのお友達しかいない・・・・。
私は 「 いや～知らないな～、A乃ちゃんじゃないの？」
と答えましたが、実は心当たりがあったのです・・・・・。

ある日私は当時やっていた動物番組 ( ワクワク動物ランドだっけ？） で、南国の鳥特集みたいのを観ていました。
色とりどりで、面白い習性をもっている鳥達の中で、ひときわ私の心に残ったのが、くちばしの下の、真っ赤な喉の部分を風船のように膨らませる鳥 ( 威嚇だか求愛だか忘れたけど ) でした！
うお～！！！おもしれぇ～～～！！！！（ﾟ∀ﾟ）
と感動した私。

数日後、授業中にヒマだなぁ～と思い、机をあけると赤い風船が！
なんで風船があったのか忘れましたが、理科の実験とか、ソレ系で使ったんだと思います。
私はヒマにまかせて風船を口に咥え、プープーやりながら授業を聞いていました ( ← ダメ小学生 )

その時私の頭にあの 「 喉が風船の鳥 」 が！
そうだあれをやってみよう！
そう思った私は、体操服の首のところから風船を入れて、下を向くようにして風船を膨らましました。
すると体操服の胸よりちょい上の部分が膨らむ！
これは面白い！私はあの鳥だ！そういえばこういうかえるもいたなぁ・・・・と、無心に膨らます → 触って確かめる →萎ます を繰り返していました。

そして数分後、ふと顔をあげると、Ｓ先生とバッチリ目が合いました。
Ｓ先生はずっと私の様子を見ていた模様・・・・。
やばい、授業中に遊んでて怒られる！！！！
そう思ったんですが、なぜかＳ先生は怒らずに、そのまま授業を再開しました。
しかも口元に微妙に笑みを浮かべて・・・・。

その数日後にあの学級新聞ですよ！
「 あ～～私のことだ・・・しかも超誤解されてる・・・・・('A`)　」
と、歯がゆく思いました。

当時このことは誰にもいいませんでした。
「 風船でおっぱいごっこしてたんじゃなくて、鳥の真似をしてたんだあああああ！！！」
と子供がいくらいっても、きっと誰も信じてくれなかったでしょうから('A`)

あの頃からＳ先生をあんまりスキじゃなくなったなぁ・・・。
あんだけ誤解されりゃあ嫌いにもなるわな
しかもAさんって名入りでクラス中に配布するなんて、なんて失礼なやつだ！と今でも思う。

子供の気持ち考えてないよね('A`)
面白きゃいいってもんじゃないよ。